応募は集まるのに、採りたい人が採れない
求人を1回掲載すれば、応募は約60件集まる。それでも、当社が求めていた経験者の採用にはつながりませんでした。
株式会社フレアド様は、求人原稿・スカウト運用・面接フローの3点を見直すことで、応募数を約90件へ伸ばし、経験者2名を採用単価18万円で採用されました。当時の従業員数はわずか3名。限られた体制の中で、どのように採用を立て直したのかをうかがいました。
Nicopに相談した背景
当社では経験者の採用を目指していましたが、有効な応募者の確保に苦戦していました。
1回の求人掲載で約60件の応募はあるものの、その大部分が未経験者からのもの。結果として、経験者からの有効応募はほとんどない状態が続いていました。これは、経験者の採用に必要なスキルセットや業界知識を持つ方に、そもそもリーチできていないことを意味します。
さらに当時は従業員3名の小規模な組織だったため、以前から利用していた「エン転職」のスカウト機能も十分に機能せず、スカウト経由の応募も伸びていませんでした。
母集団の「数」ではなく「質」に課題がある──そう判断し、採用プロセス全体の見直しが急務だと考えたことが、Nicopさんにご相談した理由です。
実施いただいた支援内容
【1】求人原稿の見直し
経験者が転職時に重視する軸に対して、「フレアドなら叶えられる環境」を明確に打ち出し、同業他社との差別化を図る原稿へと書き換えていただきました。
1. 仕事内容を“具体的に”書き切る
業務内容、求められるスキル、日々の業務フローを具体的に記載。経験者の方が「自分のスキルをどう活かせるか」を読んだ時点でイメージできる状態を目指しました。
2. 入社後のキャリアパスを明示する
入社後にどう成長し、どのようなポジションを目指せるのか。将来像を持って応募していただけるよう、キャリアパスと成長機会を明確に提示しました。
3. 企業文化と働きやすさを伝える
当社の企業文化や働く環境を言語化し、求職者の方に共感していただける要素を原稿に盛り込みました。
4. 競合分析にもとづく差別化
経験者の転職軸を整理するだけでなく、当社の競合他社を徹底的に洗い出したうえで、フレアドが他社よりも魅力的な選択肢であることが伝わる構成にしていただきました。
【2】スカウト運用の強化
当社の強みを活かしたスカウト文面を複数パターン作成し、送信結果を分析。訴求ポイントを明確にしながら、社内にナレッジを残していく進め方をとりました。
1. ターゲット層の明確化
狙うべき経験者層を定義し、その層に響く具体的かつ魅力的なメッセージを設計していただきました。
2. 訴求ポイントの分析
スカウトの反応をデータとして蓄積し、「求職者の方が何に魅力を感じているのか」を可視化。分析結果をもとに文面を改善していきました。
3. ナレッジの蓄積と内製化支援
定例会を通じて、成功事例と改善点を共有。社内にノウハウを残し、将来的な内製化につなげられる体制づくりまで支援していただきました。
【3】面接フローの改善
ご相談の時点では面接フローが明確に定まっておらず、内定を出しても辞退されるケースが発生していました。そこで、面接後のプロセスそのものに手を入れました。
1. オファー面談の実施
内定を出す前にオファー面談を設定。求職者の方が抱える疑問や不安をその場で解消し、当社の魅力を改めてお伝えする機会を設けました。
2. 面談内容の改善
面談で話す内容を見直し、その方のスキルセットやキャリアに対して具体的なフィードバックをお返しする形へ変更。ご自身の成長と会社のビジョンを重ねてイメージしていただけるよう工夫しました。
支援の結果:応募数約90件、採用単価18万円で経験者2名を採用
| 項目 | 支援前 | 支援後 |
|---|---|---|
| 応募数 | 約60件(大半が未経験者) | 約90件 |
| 経験者の採用 | ほぼ有効応募なし | 2名 |
| 採用単価 | ― | 18万円 |
応募数は約60件から約90件へと増加。そのうえで、これまで有効応募がほとんどなかった経験者を2名採用することができました。1人あたりの採用単価は18万円に収まり、コストを抑えながら成果を出すことができています。
加えて、今回蓄積したデータと採用ノウハウを当社側に残していただいたことで、今後の内製化も視野に入れられる状態になりました。採用の成果そのものだけでなく、自社の採用力そのものを底上げできたことが、今回いちばん大きな収穫だと感じています。


株式会社Nicop 取締役
藤村 滉大
経歴
株式会社Nicop取締役として、採用×AIを中心としたHR×AI支援を担当しています。AIを活用したスカウト運用や求人原稿の作成など、採用業務へのAI導入を、設計から現場への定着まで伴走。RYOMAの新卒1期生として採用プランニング事業部の立ち上げに参画して以来、SES企業を中心に従業員5〜300名の企業の採用を支援してきました。採用戦略の設計、求人媒体の運用、スカウト代行で積み上げた現場の知見を、AI活用に生かしています。